一般的に便潜血検査は健康診断において行われます。目には見えない少量の血液を確認することが可能です。便潜血検査のうち大腸がんである確率は3%程度と低く、ほとんどが痔からの出血ですが、早期大腸がんで50%、進行大腸がんでは90%が陽性となります。この理由のため便検査は2回行われます。痔だと考えて放置して大腸がんであった方も多く見られ、検査が1回でも陽性であった場合には大腸カメラをする必要があります。
また便潜血検査は非常に安価で有益な検査ではありますが、稀に陰性でも比較的進行した大腸がんを認める場合もあり40歳以上の方や腹痛、下痢、血便、便秘など少しでも気になった症状がある方は一度大腸カメラをするのをお勧めします。
大腸ポリープや大腸がんは早期発見できればカメラにて治療が可能で予防できる病気ですので、まずは大腸カメラを受けてみましょう。
当院では初めての方でも院内にて自分のペースで下剤を飲めるトイレ付きの個室を用意しております。検査の際も鎮静剤を使用して眠った状態で受けることができますので、お尻からの検査ということで苦手意識はあると思いますが、まずはご相談ください。
消化器官などが障害を受けると便に血が混じることがあります。
大腸下部、直腸の病変が考えられます
大腸上の病変が考えられます
食道、胃の病変が考えられます
便潜血検査は簡便ながらも非常に有用な検査であり、まずは検査を受けてみましょう。