大腸カメラは下剤を飲んで大腸をきれいな状態にした後、お尻からカメラを入れ、大腸全体を観察する検査です。主に大腸ポリープ、大腸がん、潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患、出血源の検索目的に行います。
当院の大腸カメラは、検査中はもちろん、検査前から検査後までなるべく苦痛なく検査できるように、さまざまな工夫をしております。また鎮静剤を使用することにより、つらい、苦しいと思われている大腸カメラを苦痛なく受けることができます。
食道がん、胃がん、大腸がんに対する ESD (内視鏡的粘膜下層剥離術)を200件以上施行してきた内視鏡専門医が検査を行います。大腸がんに対するESDを施行するには大腸の挿入技術は必須です。「軸保持短縮法」という挿入技術と、鎮静剤を使用することで苦痛のない検査が可能です。(これまで盲腸到達率ほぼ100%、平均盲腸到達時間3分)
また大腸のポリープは一般的に胃がんを探すよりは比較的容易と言われておりますが、時に陥凹型や平坦なポリープの際には注意が必要です。またヒダの裏や屈曲部などは見落とされることが多いです。これまでの経験を活かし、見落としのない検査を心がけております。
大腸ポリープは切除することで癌の予防になるため、検査中にポリープを認めた場合、日帰りで切除できるサイズのポリープは切除します。
その場で切除できないような大きなポリープについては連携病院にご紹介します。
当院ではトイレ付きの個室を3部屋(1人用を2部屋、付き添いまたは2人で利用可能な2人用を1部屋)用意しており、他の検査の方とトイレを共有しませんので、自分のペースで下剤を飲んでいただけます。
また液晶テレビやWi-fi環境も整えており、待ち時間を有効に活用いただけるよう配慮しております。
下剤(腸管洗浄液)を飲まない大腸カメラが可能
「大腸カメラは検査より、検査前の2Lの下剤を飲むのがつらい」という方はたくさんいます。当院では下剤を飲むのが苦手な方のために、胃カメラを使って直接十二指腸に下剤を入れる方法を選択できます。
大腸カメラの後にはお腹が張り、気持ち悪いということが多いですが、当院では検査中に医療用炭酸ガスを使用することにより検査後のお腹の張りを大幅に軽減します。炭酸ガスは空気に比べて約200倍の速度で生体に吸収され、肺呼吸によって排出されます。
火曜から土曜まで毎日、胃カメラと大腸カメラが1日で検査ができます。食事制限や通院回数も1回で済むため、身体的にも時間的にも負担が少ないです。
当院では大腸カメラを含んだ検査として以下の検査が選択できます。
70歳未満の方は、自宅で大腸カメラ前の準備をする⓵自宅での検査準備をお勧めします。
午前中に自宅で腸管洗浄液を服用し、予約の時間に来院し眠った状態で大腸カメラ(同日を希望の方は胃カメラ+大腸カメラ)
※自宅は、検査予約時間3-4時間前から、ご自宅にて事前診察時にお渡しした腸管洗浄液を飲んでいただきます。準備が整ったら来院していただきます。院内滞在時間が2-3時間程度で済むためお勧めです。
午前中に来院していただき、院内で腸管洗浄液を服用。午後に眠った状態で大腸カメラ(同日を希望の方は胃カメラ+大腸カメラ)
午前中に来院していただき、眠って胃カメラした後に胃の中に腸管洗浄液を注入。午後に眠った状態で大腸カメラ
1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | |
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胃カメラ(生検含む) | 約3,000円〜5,000円 | 約6,000円〜10,000円 | 約9,000円〜15,000円 |
1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | |
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大腸カメラ(ポリープ切除術含む) | 約6,500円〜9,000円 | 約12,000円〜18,000円 | 約18,000円〜32,000円 |
初再診料や採血代、薬代は別途必要となります。
あくまでの検査費用の目安になります。
当大腸カメラは事前診察の必要があります。まずはweb(大腸カメラの事前診察)やお電話(TEL 0586-52-5235)にて予約ください。
ポリープ切除などなく観察のみの場合は平均10分程度で終了します。
ポリープを切除する場合は30分程度かかる方もいらっしゃいます。
特にございません。
検査は検査着に着替えて行います。腕をめくりやすい服装で来院してください。
当院では大腸カメラの下剤を院内で飲むか、自宅で飲むか選択が可能です。70歳以上の方は院内での下剤の服用を勧めております。
付き添いの方と一緒に飲める部屋も1室用意しておりますので、ご希望の方はお伝え下さい。