胃潰瘍の原因はピロリ菌や痛み止め(NSAIDsと言われるロキソプロフェンなど)があり、十二指腸潰瘍の多くの原因はピロリ菌になります。ストレスが原因になる場合がありますが、多くはピロリ菌に感染した胃にストレスが加わり潰瘍になると言われており、やはりピロリ菌感染の有無が大切です。
胃もたれ、背部痛、食欲不振などが主にあります。吐血、黒色便、歩行して響くような腹痛がある際は緊急性があるので早めに医療機関を受診しましょう。潰瘍が深くなる出血や胃、十二指腸に穴が空くことがあり激烈な痛みと響く痛みが出現します。胃もたれなどの症状があり定期的に胃薬を服用している方はピロリ菌などの原因を除去することで症状が改善し、薬が不要になる可能性があります。
診断は胃カメラになります。胃カメラの目的としては、潰瘍が癌由来ではなく良性潰瘍であることの確認になります。稀に上記のような胃潰瘍や胃炎の症状で癌が発見されることがあり、胃カメラをせず、胃薬を服用するのは推奨されません。
治療は一般的に1-2ヶ月間胃薬を服用してその後再度胃カメラをして潰瘍の改善の確認をします。潰瘍治癒を確認したらピロリ菌の除菌をして効果判定をします。その後も定期的な胃カメラをすることが推奨されます。
胃もたれなどの症状があり定期的に胃薬を服用している方はピロリ菌などの原因を除去することで症状が改善し、薬が不要になる可能性があります。
胃がんでも胃薬を飲むとしばらくの間、症状が改善する場合があります。胃もたれや、胃潰瘍だと思って胃カメラをせずに、胃薬を飲ものは注意が必要です。